ナチュラルキラー細胞のまにまに
後田亨氏の『生命保険は「入るほど損」?!』読了。僕も保険は否定派なので氏の主張はすんなり頭に入ってきた。保険屋が取っている手数料をはじき出し、「保険に払うお金を競馬や宝くじ等に回したほうが得である」という保険信奉者が聞いたら発狂してしまう記述もちらほら。「保険の仕組みを否定しているわけではない」と申し訳程度で弁解しているが、内容の八割程度は保険不要論だった。保険を検討している人、もしくは今の保険に疑問を抱いている人にはこれを読むべきとおススメできる。本編で保険会社や保険営業マンを散々ディスっておきながら、あとがきでは「保険屋さん、執筆協力ありがとう」だもんなぁ、最高にロック。
さて、僕自身保険に入ってしまっているがどうしよう。しかも結構悩んだうえで加入した。それも、氏が無駄だとバッサリ切っている「ガン保険」だ。保険の内容は、「ガン(上皮内新生物含む)と診断された時点で200万支払われる」といういたってシンプルなものだ。特約はつけず、保険料は月額2,500円で60歳まで払い込み、保障は一生涯、解約返戻金はなし。
ガンは罹ったときの心理的ダメージが大きいだろうなという理由で安心料として加入しているが、この「ガンに対するよくわからない恐怖」はメディアに植え付けられたイメージな気がする。
まぁなんにせよ、これから自分が取る行動を決めなければいけない。
①このまま解約しない
②解約し、貯蓄にまわす
③解約し、積立投資にまわす
①はガンにかからなかった場合、約100万を捨てることになる。60歳以前ではガンにかかる確率も低いため、仮に60歳以降でかかったとしても200万−100万で実質100万しか残らない。
②は30,000×36年-60,000(支払済み)で1,020,000円貯蓄することができる。
③は投資対象、売却時期次第だが、毎月2,500円の積立てで36年間3%複利で運用したとすると、元利合計で195万(3%複利は期待しすぎだろうか?保守的だろうか?)。
自分がガンにかかる確率と、選択する投資対象が3%以上のリターンを生む確率のどちらが高いかで決めればいいかな。全世界株式インデックスだったら3%は超えるのではなかろうか。
結婚して子どもができれば家族のために、掛け捨て保険に加入することはあるだろうが、いまガン保険を継続するメリットがあるかは疑問。
さてどうしようかなぁ、、、教えてナチュラルキラー細胞!